パノラマ銀座の山行珍道中1

今朝の体重は73.3㎏でした。山行時はしっかりと食べるので体重は増えています。
9月21日の午前中の仕事を終えてから24日までの3泊3.5日で北アルプスのパノラマ銀座と呼ばれる蝶が岳~常念岳の稜線縦走をしてきました。
標高が2700~2800mの蝶が岳~常念岳~燕岳の稜線からは槍穂(穂高連峰槍ヶ岳)が綺麗に見えるので大人気のコースなのですが、先月の標高3190mの奥穂高岳山頂アタックと違って山小屋が少なくて途中で休憩や宿泊が出来ないので体力的には厳しいコースなのです。
大人気コースなので1か月前から開始する山小屋の予約から大変でした。計画では9月22日の金曜日に常念小屋に宿泊して、23日の土曜日に蝶が岳ヒュッテに宿泊するとしていました。しかし、Web予約の蝶が岳ヒュッテは”滑り止め”の22日は取れたのですが本命の23日は取れませんでした。受け付け開始時間に素早く必要事項を打ち込んでクリックしたのですが・・すでに定員に達しましたとの表示が出ました。気を取り直して電話予約の23日の常念小屋に賭けました・・受け付け開始からリダイヤルを続けて30分でなんとか予約が取れました。
計画とは逆の方向にはなりましたが、パノラマ銀座を歩けることになりました。
この山行の計画は、21日の木曜日の午前中の仕事を終えてから登山口近くのホテルに1泊。
22日は早朝5時からタクシーで標高1280mの三股登山口まで行って、標高2677mの蝶が岳山頂までの1400mを登って、余力があれば大滝山までの往復して蝶が岳ヒュッテに宿泊。
23日は蝶が岳ヒュッテからパノラマ銀座の稜線を歩いて常念岳山頂から宿泊予定の常念小屋、余力があれば前常念岳まで往復する。
24日は前常念岳往復を済ませていれば一の沢登山口までの下山のみ、前常念岳に行ってなければ前常念岳経由で三股登山口に下山。
山小屋が途中に無いので、1日の最小限の行動時間は5~6時間と厳しいですが、余力があれば追加で山頂ハント出来るのが先月の奥穂高岳山頂往復コースと違うところです。
これまでの山行は日帰りだったり、ふもとのホテルや車に着替えなどの山行には不要なものを置いていけましたが、今回のふもとのホテルはチェックアウト後の荷物預かりをしないとのことで・・大きなザックのグレゴリーバルトロ65を購入しました。
これまでのグレゴリーズール35ですと登山靴やストックは収納できずに、別の手提げバッグに入れていました。
バルトロ65はテント泊にも対応できるようにテントや寝袋やマットなども収納で来るので、小屋泊の私は登山靴やストックを収納しても余裕がありますので荷物を1つにまとめることが出来るようになりました。
登山計画をYAMAPで登録していると・・蝶が岳ヒュッテが水不足とのことで、水を多めに持参してほしいとの告知がありました。
バルトロ65には登山靴やストックを出した後には大きな収納能力がありますので、6L分のペットボトルを潰して持って行って、麓のホテルで水を入れるように計画。
事前の準備はしっかりと出来たつもりでしたが、いろいろと誤算がありました。
先ずは天気予報が芳しくなかったこと・・しかし、曇り予報ですし”晴れ男”ですので雨は降らないだろうと思ってました。
次に、麓のホテルに着いてから、朝五時にタクシーを予約するつもりでしたが・・9時まで予約は空いてないちょのこと。
3つ目にデポ(大きな荷物を置いて行動)の為の小ザックを忘れてしまったこと。
2つ目のタクシーの予約が取れないことは大誤算でした。一時は4時間遅れの出発を受け入れて、余力があればの大滝山を諦めましたが、夕食を食べながら考えました・・「ふもとの安曇野市のタクシー会社は3社しか無くて、台数も少ないけど・・大都市の松本ならタクシーは沢山いるはずだ。」
スマホで松本までの始発電車を調べると6時半に松本駅前でタクシーに乗れて・・2時間の遅れで済みそう。
さらに考えて、「チェックインした麓のホテルの宿泊を止めて、21日のうちに松本に戻れば・・5時に松本駅前でタクシーを捕まえられるのでは?」
急いで松本に戻る電車と当日泊まれるホテルをスマホで検索し、15分後の電車で松本に戻れるのと宿が取れることが分かる。
急いで荷物をまとめて駅へ向かう・・荷物はスマホやウオークマンなどを充電する為に充電コードなどを入れた袋を開けただけだったのでスグでした。
フロントにチェックアウトかもしれない(料金はカード決済予定)と言って急ぎ雨の中を駅へ向かう。
なんとか電車に間に合って、車中でスマホで松本の宿を確定させる。
松本の宿に着いて、タクシーの予約が出来るか聞いてみるが・・出来ないとのことですが、やっぱり駅前に行けば捕まるとのこと。
それでも心配なので4時40分に松本駅前に行ってみると・・数台のタクシーが並んでいました。5時前だと割り増し料金ですので、日焼け止めなど塗りながら時間を潰してからの4時50分に先頭のタクシーに乗りました。
「三股登山口までお願いします。」と運転手さんに言うと、「そこへはお客さんの誘導で何回か行ったけど、お客さん分かります?」、私「スマホで地図は示せるけど誘導は出来ない、カーナビは無いの?」、「正確な住所番地が分れば出来ます。」
よっぽど分かるタクシーに乗り換えるか・・分かる同僚に無線で相談してくれよと思いました。
カーナビ画面の地図から目的地を設定するのは難しくて難儀しましたが、下山後に温泉に入る計画で割引クーポンをプリントアウトした紙を持っていたのを思い出しました。三股登山口から一本道で行ける温泉なので・・逆に言えば、温泉まで行ければ一本道です。
温泉の電話番号でカーナビがセット出来て出発出来ました。
ちょっとつまづきましたが6時過ぎには三股登山口に到着。料金は約11000円でしたが、運転手さんが「色々とあったので9000円で。」とのことで、10000円を渡しました。
追加の宿代と距離が伸びたタクシー代で約1万円がかかりましたが、約4時間と勉強代が1万円・・安いと思うことにしました。
タクシーを降りると雨がポツポツ。トイレの軒先でレインウェアを着てから出発。駐車場から登山口まで20分歩くと汗だく、登山口で登山届に名前とYAMAPに丸して(YAMAPで登山計画を提出済だから)スタート。
これ以降はYAMAPの活動データに書いていますが、そちらでは書けないことも書いていきます。
レインウェアを着けての山行は今年6月の硫黄岳以来ですが、そのときもスグに脱いだので・・長い間着ていたのは初めてでした。
とにかく暑くて、蒸すので汗だくになりました。「パラパラの雨だと雨で濡れるより汗で濡れる方が多いから早く脱ごう。」と思いながら半分近くまで登りましたが、早く脱げば良かったデス。
脱ぐ前は汗だくで、「余力があればの大滝山行きは無理。」って思ってましたが、脱いでからは行く気になりました。
三股登山口から蝶が岳ヒュッテまでの1400mの登りの標準コースタイムが4時間半のところを5時間の11時半に到着しました。
ヒュッテに着いてから受付をして、すぐにデポの準備・・通勤用の肩掛けバッグを電車中の財布・スマホ入れにもってきていたので小ザックの代わりにスポドリ500m×2と熊鈴・ココヘリ発信機・スマホ・財布などを詰めて蝶が岳山頂に向かう。
蝶が岳山頂は往復10分程度で、そのまま大滝山に向かうかと思うも・・今が12時で、往復でコースタイムが2時間半なので、2時までの昼食提供時間に間に合わない。
先に昼食を食べる・・水不足のせいかラーメンはメニューから消えていて、カレーにする。屋内の椅子がザックでふさがれていたので裏に出て食べようとするも・・裏の引き戸の建付けが悪くて開かないと思い込んだ私はザックをどけてもらうよう言ってカレーを食べました。
大滝山までの往復はデポして軽いのですが、肩掛けバッグは納まりがが悪くてバランスが悪かった。
大滝山に向かう稜線は電波が良くて、前夜にふもとのホテルで忘れたガーミンの充電コードをスマホで問い合わせました。
スマホやウオークマンの充電コードなら簡単に買えますが、ガーミンの充電コードは簡単に買えそうにないので下山後に回収するつもりでフロントの人にお願いしておきました。
話が長くなってますので、これ以降は明日にでも書きます。